1771年、石垣島近海を震源とする地震「明和津波」が発生し、津波が押し寄せました。石垣島では約9,000人を超える溺死者が出るなど壊滅的な被害を受け、黒島・新城島でも多くの溺死者が出ましたが、竹富島は島にいた人々への被害はありませんでした。島では「竹富島は神の島であるから、津波のときに島が浮き上がって助かった」といわれましたが、実際は、石垣島から竹富島の東南方に伸びるサンゴ礁が天然の防波堤の役割を果たしたものと考えられます。