竹富島

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八重山の芸能の成り立ち

八重山の芸能は、他の地域と同様、信仰を軸にしながら、農耕生活の過程において生まれ、発達してきました。

沖縄全体に共通する要素として、「御嶽(ウタキ)信仰」が原始共同体の中心にあったことが挙げられます。沖縄が狩猟採集生活から農耕を主体とした生産経済へと移っていたグスク時代(12~15世紀)、人々は台地上に集落をつくり、村の守り神を祀った聖域として構えたのが「御嶽」です。

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八重山における芸能

八重山における芸能は、神遊び、舞踊、演劇、太鼓、歌謡などがあり、内容は多岐に渡りますが、神に捧げる奉納舞踊がそのほとんどです。これらを大別すると、
1.首里王府の保護のもと士族層によって育まれてきた「古典芸能」、
2.諸島の村々で暮らす庶民により育まれ、ムラの祭りの場を中心に発達し伝承されてきた「民俗芸能」、
3.明治の廃琉置県後に商業演劇を通じて成立した「大衆芸能(雑踊)」
となります。ただし、これらは明確に区分されるものではなく、相互に影響しあいながら歴史的に展開してきました。

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司馬遼太郎も訪れた喜宝院蒐集館

「街道をゆく6 沖縄・先島への道」の中で、「寺といっても寺院建築ではなく、普通の村の家の一つである。住まいそのものが寺になっているわけで...」と書かれているのが、日本最南端の寺、喜宝院です。先代の住職が生涯をかけて蒐集した4000点を超える民俗資料が、寺に併設されている蒐集館に展示されています。竹富島で実際に使われていた民具や農具、有史以来の沖縄の硬貨など、貴重な収蔵品もあり、竹富島の歴史文化を知るうえで一度はぜひ、足を運んでみましょう。

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種子取祭(タナドゥイ)

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竹富島の種子取は粟の播種儀礼で、600年の歴史があるといわれています。節祭から49日目にあたる戊子(つちのえね)の日を祭日とし、旧暦の9~10月に10日間にわたって行われます。戊子には「火の神」「農業の神」に種子取の祈願をし、「飯初」(粟餅)を作ります。
己丑(つちのとうし)には清め精進(ンガソージ)し、7日目の庚寅(かのえとら)と8日目の辛卯(かのとら)の両日に「庭の芸能」「舞台の芸能」を奉納し、残る2日間で祭のしめくくりをします。奉納芸能1日目は、夜を徹して、各家庭を巡り「ユークイ」を行います。
竹富島の種子取祭は、娯楽的な演劇などもはさみながら次々に奉納され、芸能そのものが竹富島の歴史を語る仕組みになっています。

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シンポジウム・民俗芸能保存会公演「竹富町 島々の民俗芸能」開催
竹富島ツアー 2013年1月
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