マダラチョウ科の沖縄以南に生息する日本最大の蝶です。羽を広げると15cmにもなります。金色のさなぎでも有名です。
2000年には、石垣島から竹富島までの約6キロの海を渡っていることが確認され、話題になりました。
幼虫の食草はホウライカガミ(キョウチクトウ科)で、海岸付近のサンゴ礁石灰岩地帯に生えている多年生のつる性植物です。この草を食べるとヤギが死ぬほどの毒を持っています。オオゴマダラは、この毒を体に取り込むことで、天敵から身を守っているといわれています。
3月から4月にかけて、原色の赤が島を彩るデイゴの花は、沖縄県の花でマメ科の落葉高木です。伝統的な舞踊「竹富育ち」には、「真っ赤なデイゴの花咲く島によ 若き乙女も花も咲く」と歌われています。ところが、この数年、デイゴヒメコバチという虫が寄生し、木を枯らせてしまうという被害が沖縄県全土に広がっています。竹富島には156本のデイゴの木があり、この木を救おうと島民一丸となり、2010年1月、「竹富島のデイゴを救おう実行委員会」を立ち上げ、防除のための薬剤注入をいち早く実施しました。薬剤の注入は毎年必要となるため、島民だけでは資金が足りず、広く島外の人々にも呼びかけています。
八重山毎日新聞記事 http://www.y-mainichi.co.jp/news/19824/