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八重山の芸能の成り立ち

八重山の芸能は、他の地域と同様、信仰を軸にしながら、農耕生活の過程において生まれ、発達してきました。

沖縄全体に共通する要素として、「御嶽(ウタキ)信仰」が原始共同体の中心にあったことが挙げられます。沖縄が狩猟採集生活から農耕を主体とした生産経済へと移っていたグスク時代(12~15世紀)、人々は台地上に集落をつくり、村の守り神を祀った聖域として構えたのが「御嶽」です。

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八重山における芸能

八重山における芸能は、神遊び、舞踊、演劇、太鼓、歌謡などがあり、内容は多岐に渡りますが、神に捧げる奉納舞踊がそのほとんどです。これらを大別すると、
1.首里王府の保護のもと士族層によって育まれてきた「古典芸能」、
2.諸島の村々で暮らす庶民により育まれ、ムラの祭りの場を中心に発達し伝承されてきた「民俗芸能」、
3.明治の廃琉置県後に商業演劇を通じて成立した「大衆芸能(雑踊)」
となります。ただし、これらは明確に区分されるものではなく、相互に影響しあいながら歴史的に展開してきました。

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小浜島の巻踊り

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豊年祭や、旧盆で舞われる巻踊り。

巻踊りは島人の健康を祈念する踊りで、八重山各島で行われますが、少しずつ唄や踊りに違いがあります。小浜島は、特に衣装や鉢巻きなどに統一感があります。

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クンズンキヌ(紺地)

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豊年祭や結願祭など祝の席で着用する男性の正装。黒地に白い縦線の入った着物は、年齢によって線の太さが異なり、年齢を重ねるほど細くなります。かつては芭蕉、ブー(苧麻)を藍染にして織りましたが、現在は経糸は木綿、横糸は加工した糸であるラミーで織っています。すべて島の女性たちが染めて、手織りしています。

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結願祭

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結願祭、ソーラ(旧盆)、種子取祭の芸能は、2007年(平成19)に「小浜島の芸能」と一括して、国の重要無形民俗文化財として指定されました。年中行事のうち、結願祭は神前で奉納される演目が主となっており、もっとも多くの芸能が演じられます。明治初期のころに、「節」と「結願」の二つの行事が一つになったといわれています。八重山の中でも小浜島にしかみられない独自の民俗舞踊「ダートゥーダ」が保存会の手により2001年に復活しました。
旧暦8月の戊亥のスクミから始まり、4日間行われます。2日目の正日(ショーニチ)では、北と南の二つの集落がそれぞれ伝承する芸能を奉納し、一般来当者も、ルールに従って舞台を見ることができます。

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竹と横笛

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小浜島の自然植生の特徴の一つにリュウキュウチクが自生していることがあげられます。島内でも、土壌や生育環境により、径の太さや高さが異なります。この竹は、建築補助材、垣根材、農業資材に今も利用さています。
竹は、沖縄の芸能に書かせない楽器である横笛の原材料でもあります。古くから小浜島に笛吹きの名人が多かったのは、竹材に恵まれていたからです。化学製品や輸入材に圧倒され、島の竹は出荷されなくなり、竹林は荒廃し、現在は一部の竹林のみ利用しています。その中でも横笛の材料である竹は、節の長い良質の竹が島にはあります。
リュウキュウチクのほかに、ダイモウダキ(タイミンチク)も確認されており、笛に使われています。

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シンポジウム・民俗芸能保存会公演「竹富町 島々の民俗芸能」開催
小浜島ツアー 2012年11月
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