1915(大正4)年の建築で伝統的民家の形式が踏襲されています。南下がりの敷地のほぼ中央に南面して建つ木造平屋建で建築面積は114平米です。桁行5間半、梁間4間半の寄棟造平入。屋根は琉球赤瓦葺、目地漆喰塗、南面と東面に縁がついています。NHKドラマ「ちゅらさん」では「こはぐら荘」として使用されました。(有形登録文化財)
<ヒンプン>
門口と母屋の間の石垣や植栽、竹の網などの遮蔽物のことをマイマーキィスィといい、中でも石垣のことをヒンプンと呼んでいます。大盛家のヒンプンは、長さ6メートル、幅0.6メートル、高さ1.65メートルで、サンゴ石灰岩を加工したもの。当時の石工の技術力の高さがうかがえます。
<石垣>
家を取り囲む石垣は、延長65.3メートル、高さ1.7メートル、幅0.8メートルの石垣。石積みの形式は野面積みで、コンクリートブロックに積み替えられた東側以外の3方は良好に保存されています。
<井戸>
直径1メートル、深さ約7メートルの掘り抜き井戸で、サンゴ石灰岩を円形となるように6分割して切り出し、加工した円柱からなります。縦約1.7メートル、横約2.4メートルの洗い場が付属しています。