屋敷内の伝統的な構成と配置に珊瑚礁のグック(石垣)に取り囲まれた伝統的な屋敷の中心に居室・寝室としてのフーヤ(主屋)が建ち、その西隣に炊事棟(トーラ)が位置しています。家屋の外観は、木造(貫屋造)・平屋の構造と、琉球赤瓦葺き漆喰塗りまたは茅葺の寄棟屋根、木板張り・木板雨戸の外壁、軒の深さと低さなどが特徴です。(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
旧与那国家住宅は、伝統的な間取りの「ふーや」(主屋)と「とーら」(台所棟)を中心とする住宅の構えを良好にとどめており、また竹富町竹富島伝統的建造物群保存地区の核となる住宅で、竹富島における近代の住居形態と生活様態を理解するうえで、高い価値があるとされています。(国指定重要文化財)