トカラ列島以南に分布するタコノキ科の常緑低木。砂地の海岸低木林の最前線に自生し、防風の役割も。雌雄異株。葉は帽子や筵、草履や民具などに使われます。木の根は、カゴなどに、果肉は食べることができます。白い新芽の部分は茹でたり、炒めたりして食べます。法事には欠かせない料理の一つです。ヤシガニの好物です。地上の茎から出るアダンの気根が多い年は雨が多い凶年だと伝えられています。
南国の代表的な魚で、ブダイ類の総称です。ブルーをよく見かけますが、赤、白、黒、もいます。白身で、刺身やマース煮(塩煮)で食べます。内臓に毒があるので注意が必要です。
小浜島の名産品・天然もずく。この商品をアピールするために、海人たちは知恵を絞り「天然もずく流し」を考案しました。
竹を割った樋に自慢の天然モズクとそうめんを一緒に流します。たまに「当りを流すよ~!」との声とともに、缶ミカンやサクランボも!
子どもたちも大喜び。イベントの人気店です。
島々の生垣でよくみかけるサボテン科の植物です。赤い実がなります。
どの島でも家々の庭や道に生えていて、一年中実をつけます。野菜として、果実として、いろいろに利用されています。
体重が1.3kgにもなる陸棲のヤドカリの一種です。夜行性で昼間は海岸の岩の割れ目や穴に潜んでいます。ヤシの実を食べるのでヤシガニを名付けられていますが、八重山ではアダンの実などを食べます。ハスノギリの下のヤシガニは毒を持つとも言われ、たまにアタることもあるので気をつけましょう。呼び名は、マコン、ヒヤ、カンタガレーなど、島により異なります。
潮の干満を利用したイシュカキと呼ばれる漁法は島人たちの楽しみの一つです。中でも小浜名物とされているのが、ムンツァマ(イイダコ)採り。穴にいるところをムンダニ(餌)で誘い出して突いたり、掴み採りしたりするもの。女性の名人が多く、誰もが夢中になる面白さです。
島で長く栽培されてきたクモーマミ(小浜豆)は、小粒ながらも良質でおいしいと評判の大豆でしたが、安価な外国産が入ってきたことで1960-年ごろを境に一時途絶えていました。最近では、かろうじて残されていた豆から復活させることができ、地大豆として再び脚光を浴びつつあります。大豆は、マミヌスー(呉汁)、豆腐、ユシドーフ、豆乳、トーフヌカス(おから)など、幅広く利用されています。
八重山そばやチャンプルーには欠かせないスパイスの一つ。これを振るだけで、ぱいぬ島味に。
島々の石垣に自生しています。