小浜島

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島は「果報ぬ(かふぬ)島」といわれ、河川をもたない小さな島にしては地形の起伏、地質などの変化に富み、湧き水が多く、各戸に井戸が掘られ、水利条件はよかったといえます。とはいえ、干ばつになれば井戸水に頼る生活で、土壌に保水力がないため、水の確保は大きな課題でした。水の豊富な西表島からの海底送水が実現したのは1979年(昭和54)でした。
日本復帰前後をピークとして、土地改良事業を主としたさまざまな工事が繰り返され、地形は大きく変えられ、湧水や泉の多くが消失しています。

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魚垣(ながき)

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魚の集まる場所を知り抜いた島人たちが、潮の干潮を利用して、編み出したのが「垣による漁法」である魚垣でした。琉球国王の侍女に取り立てられ後に小浜に戻ってきた南風川田於奈利のためにつくられたといわれています。方言では、島本海垣(スマンダーカキィ)と呼ばれるこの魚垣は、海岸から沖合50~100mの距離に末広がり型に石を積んで海を囲い、干潮時に垣にかかった魚を獲る施設です。垣の高さは60cm~1mで、長さは約1200mに及んでいます。
東細崎にある魚垣は、1972年に竹富町の有形文化財に指定されました。
世界各地で散見される漁法ですが、海岸線 のほぼすべてにわたってめぐらされた魚垣の個々の所有者が明文化されているのは世界中で小浜島のみです。今、海人と島人が協力して、その復活が始まってい ます。(竹富町指定史跡文化財)

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シンポジウム・民俗芸能保存会公演「竹富町 島々の民俗芸能」開催
小浜島ツアー 2012年11月
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