熱帯地方の海岸に広く分布し、防風林としても植えられているオトギリソウ科の常緑高木です。葉が光沢をもっているため、照葉木と呼ばれています。種子の油は灯用や薬用として、材は建築、家具材にできます。ヤラボともいいます。
小浜島の自然植生の特徴の一つにリュウキュウチクが自生していることがあげられます。島内でも、土壌や生育環境により、径の太さや高さが異なります。この竹は、建築補助材、垣根材、農業資材に今も利用さています。
竹は、沖縄の芸能に書かせない楽器である横笛の原材料でもあります。古くから小浜島に笛吹きの名人が多かったのは、竹材に恵まれていたからです。化学製品や輸入材に圧倒され、島の竹は出荷されなくなり、竹林は荒廃し、現在は一部の竹林のみ利用しています。その中でも横笛の材料である竹は、節の長い良質の竹が島にはあります。
リュウキュウチクのほかに、ダイモウダキ(タイミンチク)も確認されており、笛に使われています。