竹富島

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御嶽(ムーヤマ)

竹富島には、主要な御嶽、拝所が28か所あり、御嶽以外の拝所を含めると80か所あまりあるといわれており、その数は非常に多いといえます。

竹富島の伝統的な信仰の中心は、ムーヤマと呼ばれる御嶽です。ムーは数字の「六」、ヤマは「山」で、六つの御嶽を中心とした信仰です。
ムーヤマとは、玻座間御嶽、仲筋御嶽、幸本御嶽、久間原御嶽、花城御嶽、波利若御嶽の六つを総称した名称です。ムーヤマの由来には諸説があります。

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八重山の芸能の成り立ち

八重山の芸能は、他の地域と同様、信仰を軸にしながら、農耕生活の過程において生まれ、発達してきました。

沖縄全体に共通する要素として、「御嶽(ウタキ)信仰」が原始共同体の中心にあったことが挙げられます。沖縄が狩猟採集生活から農耕を主体とした生産経済へと移っていたグスク時代(12~15世紀)、人々は台地上に集落をつくり、村の守り神を祀った聖域として構えたのが「御嶽」です。

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八重山における芸能

八重山における芸能は、神遊び、舞踊、演劇、太鼓、歌謡などがあり、内容は多岐に渡りますが、神に捧げる奉納舞踊がそのほとんどです。これらを大別すると、
1.首里王府の保護のもと士族層によって育まれてきた「古典芸能」、
2.諸島の村々で暮らす庶民により育まれ、ムラの祭りの場を中心に発達し伝承されてきた「民俗芸能」、
3.明治の廃琉置県後に商業演劇を通じて成立した「大衆芸能(雑踊)」
となります。ただし、これらは明確に区分されるものではなく、相互に影響しあいながら歴史的に展開してきました。

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西表島の旗頭(はたがしら)

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旗頭は集落のシンボルです。各集落の暮らしや農産物を象徴する「装飾(稲穂やパイナップル、トンボ、鎌など)」と、信念を表す言葉を染め抜いた「幟」からなっています。

竹竿はかなり重いですが、お祭りの際には男の人が勇壮に担ぎ、村の中を練り歩きます(写真は西表島の旗頭が一堂に会した「ぱいぬ島祭2011」)。

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小浜島の巻踊り

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豊年祭や、旧盆で舞われる巻踊り。

巻踊りは島人の健康を祈念する踊りで、八重山各島で行われますが、少しずつ唄や踊りに違いがあります。小浜島は、特に衣装や鉢巻きなどに統一感があります。

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慶来慶田城七つ星古典太鼓

  • 七つ星太鼓

慶来慶田城七つ星古典太鼓は、祖納に古くから伝わる伝統芸能で、現在では西表小中学校の子どもたちを中心に大切に受け継がれています。独特のばちさばきが格好良く、十数名の奏者のリズムがきれいに揃う演奏は迫力があります。写真は、2011年に開催された「西表しまぴとぅ文化祭」の舞台です。

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司馬遼太郎も訪れた喜宝院蒐集館

「街道をゆく6 沖縄・先島への道」の中で、「寺といっても寺院建築ではなく、普通の村の家の一つである。住まいそのものが寺になっているわけで...」と書かれているのが、日本最南端の寺、喜宝院です。先代の住職が生涯をかけて蒐集した4000点を超える民俗資料が、寺に併設されている蒐集館に展示されています。竹富島で実際に使われていた民具や農具、有史以来の沖縄の硬貨など、貴重な収蔵品もあり、竹富島の歴史文化を知るうえで一度はぜひ、足を運んでみましょう。

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種子取祭(タナドゥイ)

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竹富島の種子取は粟の播種儀礼で、600年の歴史があるといわれています。節祭から49日目にあたる戊子(つちのえね)の日を祭日とし、旧暦の9~10月に10日間にわたって行われます。戊子には「火の神」「農業の神」に種子取の祈願をし、「飯初」(粟餅)を作ります。
己丑(つちのとうし)には清め精進(ンガソージ)し、7日目の庚寅(かのえとら)と8日目の辛卯(かのとら)の両日に「庭の芸能」「舞台の芸能」を奉納し、残る2日間で祭のしめくくりをします。奉納芸能1日目は、夜を徹して、各家庭を巡り「ユークイ」を行います。
竹富島の種子取祭は、娯楽的な演劇などもはさみながら次々に奉納され、芸能そのものが竹富島の歴史を語る仕組みになっています。

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クンズンキヌ(紺地)

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豊年祭や結願祭など祝の席で着用する男性の正装。黒地に白い縦線の入った着物は、年齢によって線の太さが異なり、年齢を重ねるほど細くなります。かつては芭蕉、ブー(苧麻)を藍染にして織りましたが、現在は経糸は木綿、横糸は加工した糸であるラミーで織っています。すべて島の女性たちが染めて、手織りしています。

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結願祭

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結願祭、ソーラ(旧盆)、種子取祭の芸能は、2007年(平成19)に「小浜島の芸能」と一括して、国の重要無形民俗文化財として指定されました。年中行事のうち、結願祭は神前で奉納される演目が主となっており、もっとも多くの芸能が演じられます。明治初期のころに、「節」と「結願」の二つの行事が一つになったといわれています。八重山の中でも小浜島にしかみられない独自の民俗舞踊「ダートゥーダ」が保存会の手により2001年に復活しました。
旧暦8月の戊亥のスクミから始まり、4日間行われます。2日目の正日(ショーニチ)では、北と南の二つの集落がそれぞれ伝承する芸能を奉納し、一般来当者も、ルールに従って舞台を見ることができます。

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シンポジウム・民俗芸能保存会公演「竹富町 島々の民俗芸能」開催
竹富島ツアー 2013年1月
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