ヤシ科の常緑高木。沖縄では、クバと呼んでいます。琉球列島、台湾および南中国などの暖地に自生します。高くまっすぐ伸びるので、神が天から降りてくる木、神が天に昇る木とされています。葉はクバ扇やクバ笠、蓑などの民具品、芯の部分からは箒を作るなど、広く利用されています。
「クバに二枚以上の新芽が出れば、台風が来る」との言い伝えがあります。
薄い茶にこげ茶の斑紋があります。まれに全身が赤っぽいものもいます。顎が張り、頭が三角形です。カエルやトカゲ、哺乳類や鳥を食べます。
竹富町では、鳩間島、波照間島以外の島に生息しています。
黒島港の近くにある巨岩の景勝地です。狭い岩間を抜けると、真っ白な砂浜と静かな浜に出ることができます。(竹富町指定天然記念物)文化財)
クスノキ科のタブノキ。西表租納に残る樹齢推定260年の「タブの老木」です。(竹富町指定天然記念物)
西表島前良川河口の南岸にある湿地にあり、三離御嶽(ミチャーリオン)として地元の人々によって昔から保存されている約5千平方メートルの地域です。ここに自生する植物は、板根が非常に発達した胸高直径75から85センチのサキシマスオウノキ25本をはじめ、オオハマボウ、イボタクサギ、サガリバナ、カンコノキ、シマシラキ、オキナワキョウチクトウ、シマオオタニワタリなど多数の湿地植物があり、亜熱帯植物群落の様相をよく保存しています。サキシマスオウノキ群落は、板根の大きさ及び本数からいっても、我が国最大の規模であり、学術上の価値がきわめて高いとされています。(国指定天然記念物)
仲間川河口から約6km上流の北側斜面に広がるヤエヤマヤシの群落です。樹高5~20mにおよぶものが100本以上もあり、他の植物より突き出し特異な景観をみせています。ヤエヤマヤシは西表島と石垣島にのみ自生する一属一種の植物で、このウブンドルの群落は西表島の干立や石垣島の米原と並ぶ貴重な自生林です。(国指定天然記念物)
西表島の南東部に注ぐ仲間川河口域に広がるマングローブ林は、面積及び構成種数ともわが国最大規模を有し、仲間川天然保護区域とされています。川から内陸に向け順に種ごとに配列するマングローブ林は熱帯のそれに匹敵するといわれています。(国指定天然記念物)
ニッパヤシはフィリッピン原産ですが、なぜか台湾に分布せず、西表島に自生し、かつ北限となっており、植物の分布上注目すべきものとされています。西表島船浦部落の北西部にあります。(国指定天然記念物)
コーキ原に自生するガジュマル群落。(竹富町指定天然記念物)
竹富町の町花で、昔からサミン花として親しまれてきました。ミョウガ科の多年草です。葉は香りがよいため、包皮として、茎は繊維として民具などに材料として使われています。実を軒下にぶら下げておくと虫除けになるといいます。