トカラ列島以南に分布するタコノキ科の常緑低木。砂地の海岸低木林の最前線に自生し、防風の役割も。雌雄異株。葉は帽子や筵、草履や民具などに使われます。木の根は、カゴなどに、果肉は食べることができます。白い新芽の部分は茹でたり、炒めたりして食べます。法事には欠かせない料理の一つです。
ヤシガニの好物です。地上の茎から出るアダンの気根が多い年は雨が多い凶年だと伝えられています。
3月から4月にかけて、原色の赤が島を彩るデイゴの花は、沖縄県の花でマメ科の落葉高木です。伝統的な舞踊「竹富育ち」には、「真っ赤なデイゴの花咲く島によ 若き乙女も花も咲く」と歌われています。ところが、この数年、デイゴヒメコバチという虫が寄生し、木を枯らせてしまうという被害が沖縄県全土に広がっています。竹富島には156本のデイゴの木があり、この木を救おうと島民一丸となり、2010年1月、「竹富島のデイゴを救おう実行委員会」を立ち上げ、防除のための薬剤注入をいち早く実施しました。薬剤の注入は毎年必要となるため、島民だけでは資金が足りず、広く島外の人々にも呼びかけています。
八重山毎日新聞記事 http://www.y-mainichi.co.jp/news/19824/