マメ科の常緑高木。雌雄異株で、果実は赤く色づいたら食べられます。材は建築や桶材に、庭木、生垣にします。材質は丈夫で白い木目が美しく、八重山で最高の建築材とされています。材質が堅いため白アリの被害が少ないです。
祖納の節祭の舞台となる前泊にあり、シラサギやアマサギ、コサギ、などの海鳥がたくさんいる丸い小島の名前。
シラサギは、夜明けとともに、水田などのえさ場に向かって飛び、夕方、再びこの島に戻ってきます。この情景は今も変わらず続いています。
下記の「まるまぼんさん」は、西表島を代表する唄の一つです。
ヨーホー まるまぼんさん
ゆにゃゆにゃ見りば 風ぬ根ゆ知ち いちゅるシルサヤ
(エンヤラヤンザー サーエイエイエイヤー
ハリバサヌシ ヒヤマッタヌ タムヌジュー)
まるまぼんさんを夕方のたびにみると
風の吹く方向を知っていて 木にとまっているシラサギよ
(参考資料:西表島エコツーリズム協会編「西表島エコツーリズム・ガイドブック ヤマナカーラ・スナピトゥ(ヤマ・カワ・ウミ・ヒト)」)
頭に冠のような羽があるため、この名前がつきました。「マヤダン」と呼ばれます。3月ごろ、つがいになり、4月ごろに巣作りをし、5,6月に子育てをし、7月ごろにヒナが巣立ちます。ヒナは秋まで親の縄張り内にとどまり、狩りの練習をしながら成長します。1981年の調査では、棲息数が85羽ほとど推定されていました。
カエル、ネズミ、ハブなど苗代にやってくる小動物を食べてくれるので、ヤマダンは人々にとってとてもありがたい鳥。八重山民謡の「鷲ぬ鳥節」に唄われており、お正月などのおめでたい席で必ず唄われる民謡の一つです。
(参考資料:西表島エコツーリズム協会編「西表島エコツーリズム・ガイドブック ヤマナカーラ・スナピトゥ(ヤマ・カワ・ウミ・ヒト)」)