石垣島と西表島の間に広がる広大なサンゴ礁海域は、石垣島の「石」と西表島の「西」をとって、石西礁湖と呼ばれ、日本を代表するサンゴ礁生態系を有しています。400種を越える造礁サンゴ(体の中に褐虫藻を住まわせるサンゴのこと。サンゴ礁の基盤や素材をつくる役割が大きい)が分布する種の多様性の高い海域であり、また、沖縄本島へのサンゴ幼生の供給源としても、日本のサンゴ群集を支える貴重な役割を果たしているといわれています。
1972年(昭和47年)に西表国立公園に指定されています。
木綿を素材とした織り物の一種で、「ミン(木綿)でできたサー(幅の狭い)帯」のことをミンサーといいます。沖縄県内でもいろいろな織り方があり、熟練した手技と根気が必要とされます。手で締め織ることで、帯に厚みができ、独特の風合いの仕上がりになり、使うほどに体に馴染んでいきます。
今では沖縄といえば思い浮かぶほど有名なこの写真の絣柄は、竹富島が発祥だと言われています。
かつて通い婚が行われていた時代に、女性から男性にミンサーを贈る風習があり、竹富島の女性たちは心を込めてこの柄を織りこんだのです。
「四つ玉、五つ玉」の絣柄には、「いつ(五つ)の世(四)までも末永く」、
ムカデの足と呼ばれる両耳の白と藍が交互する二列の模様には「足繁く通って来てください」、絣柄を挟む二本の線には「道を踏み外すことなく、愛を育ててほしい」という願いがそれぞれに込められています。